妊娠中の方のヘッドスパについて

妊娠中の方のヘッドスパについて

当店では、大変心苦しいのですが、妊娠中の方のヘッドスパは安全上お断りしています。

肩のツボ「肩井(けんせい)」と手のツボ「合谷(ごうこく)」と「三陰交(さんいんこう)」というツボはお腹の赤ちゃんに悪影響があると言われています。

肩井は子宮を収縮しやすくする作用があり、本来は難産の時に赤ちゃんが出やすくするために押すものです。

もし万が一、ヘッドスパの施術中に肩井を刺激してしまったら、早産・流産になる恐れがあります。

実際、現代医学においてはマッサージが胎児に悪い影響を与えるという文献はありません。

尚且つ、肩井と三陰交を避けて施術する方法もございますが、ツボ以外での危険性を考慮したうえで、下記の理由に基づいてお断りさせて頂いています。


⚪︎ヘッドスパはアロマオイルを使用して行います。妊娠中は嗅覚が敏感になっているため、アロマの香りで気分が悪くなる可能性があるだけでなく、香りによっては「通経作用」と呼ばれる月経を促す作用があることで、妊娠中、特に妊娠初期においては流産につながる恐れがあります。

⚪︎ヘッドスパの施術は、ほとんどが頭皮マッサージを行いますが、体調が変わりやすい妊娠中に頭の筋肉やツボを刺激すると、母体に負担がかかって体調を崩してしまうかもしれません。

体には数百カ所のツボがあるので、頭だけに限らず、全身に子宮の伸縮を促すツボがあるのです。
その中でも頭部には多数のツボが集まっているため、施術者が意図せずともそういったツボを刺激してしまう危険性があります。

⚪︎長時間の仰向けの体勢は胎児への血流が悪くなるリスクがあるため、適切な体位での施術が求められます。

主に妊娠中期以降~の期間において、仰向けの体勢を長時間とり続けることで子宮が下大静脈を圧迫し、心臓に戻る血液量が少なくなることで「仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群」と呼ばれる身体の不調につながることがあります。

仰臥位低血圧症候群の症状としては、
・脈が速くなる
・気持ちが悪くなる
・冷や汗をかく
最悪の場合、意識を失うといったことに繋がります。


何卒ご理解頂けますよう、宜しくお願い致します。