髪質改善

髪質改善

SNSなどで良く見かけるツヤツヤの画像。

「髪質改善トリートメント」というタイトルで、ツヤツヤのストレートになっている画像を見かけた事はありませんか?

正直言うと、あれは仕上げでアイロンを使用しています。

インスタやSNSの画像や動画だと映えますよね。

SNSが普及したので、以前よりも目にする事が多くなりましたが、10年以上前からある見せ方です・・・。

そして、ここ数年前からよく見かける「髪質改善」という表現は、サロンごとに様々な施術方法があります。

・サロントリートメント

・酸熱トリートメント

・酸性ストレート

・水素トリートメントなどなど・・・。

初めに言っておきますが、「髪質改善」というメニューには決まった定義はありません。

髪を扱いやすくしたり、綺麗にしたりする施術を「髪質改善」という表現になります。

それも踏まえた上で、今回は「サロントリートメント」「酸熱トリートメント」を、皆さんでもわかる範囲で簡単に説明させて頂きます。

まず、それぞれの施術を説明する前に、「ツヤ(艶)」についてご説明させて頂きます。

例えば、下の画像は普通にハンドドライの状態です↓

そして、次の画像はストレートアイロンをした画像です。

ツヤの原理を簡単に言えば、トリートメントなどで内部補修をして背面反射を作り、外部補修で表面反射を作ります。

そして、曲面よりも直線の方が均等に光を屈折させ、そこに明るいライトの光が加わる事でツヤとなって見えます。

つまり、ツヤは光の反射です↓

そこまでは、皆さんもわかって頂いている方は多いと思います。

次に、サロントリートメントについて簡単にご説明します。

サロントリートメントといっても、扱うメーカーや種類で施術方法や効果は違います。

しかし、大半においてサロントリートメントは髪の内部補修と外部補修をし、パサつきや広がりを抑える施術になります。

アミノ酸や保湿成分などのダメージケア成分を補充する事で、ダメージ部分の内部補修と外部補修をし、キューティクルや水分量などを整え、広がりの抑制や手触りを改善し扱いやすい髪にします。

また、トリートメントの定着を良くさせる為に、最後にストレートアイロンを使いますが、ハンドドライや簡単なブローではSNSで投稿されているような状態にはなりません。

しかし、サロントリートメントでも仕上げにアイロンをやれば、ツヤツヤストレートに見せる事ができます。

Balanceでは、アフィアコネクト・ファイバークリニクス・ハホニコがサロントリートメントとなります。

次に、酸熱トリートメントについて簡単にご説明します。

これが、インスタやSNSでよく見かけるツヤツヤストレートになっている施術です。

ダメージした髪に「酸」と「熱」によって行うやり方です。

施術内容は、ダメージした部分に「6種類の酸」を塗布し新たな結合を作ります。仕上げにストレートアイロンを使い、髪の水分を抜いて結合を完成させると共にキューティクルの周りをコーティングしていきます。

結果、水分を弾くような「疎水性」の髪の状態にします。

酸熱トリートメントは、最後の仕上げにストレートアイロンを使用する事が重要となり、サロンで施術した日はツヤツヤストレートになります。

誤解のないよう言っておきますが、ストレートパーマではないので翌日にはクセが出てきます。

酸熱トリートメントはやる前よりは手触りが良くなりますが、ご自宅で行うハンドブローや簡単なブローではSNSに投稿されているようなツヤツヤストレートの状態にはなりません。

トリートメントという名前が付いていますが、薬剤と熱を利用している分ノーダメージではないという点にも理解が必要です。

そして、酸熱トリートメントはダメージしている事が絶対条件です。

そのうえで、クセが弱く・髪の細い方なら効果を感じやすいですが、ストレートパーマではないので決してストレートヘアにはなりません。

逆に、ダメージがない方や、クセが強く・太い髪質の方には効果は感じ難いです。

酸熱トリートメントは持続期間が1カ月以上というメリットがあるものの、施術自体が非常に難しく、美容師さんの知識と技術で結果が大きく左右され、回数を重ねるごとにダメージしていったというケースが全国でも多数あります。

また、髪質改善トリートメントと称されるメニューによっては、カラーが入りにくくなったり、パーマがかかりにくくなったりするコーティング系やケラチン補充型トリートメントもあるので、美容師さんとよく相談してから行うようにして下さい。

現在、Balanceでは酸熱トリートメントを行っていません。

最後に・・・

「髪質改善トリートメント」がSNSやインスタ映えなどの過剰な表現により、常に乾かしただけでツヤツヤストレートになると勘違いされやくなっています。

SNSなどの画像や動画を信用し過ぎず、ご自身の髪の為にも必要な知識を付けつつ綺麗な髪を維持して下さい☆